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【臨床検査課より】
血液ガス分析 

第53号
〜 心臓超音波検査について 〜
 
心臓ってどこにあるの??

 心臓は左胸にあると思いがちですが、実は胸のほぼ中央に位置します。
血液を送り出す役割を持った左側がやや大きくなっているため左の肺にめり込んでいる状態になっています。
 大きさは握りこぶしくらいです。

心臓ってどんな構造なの??

 心臓は右心房、右心室、左心房、左心室4つの部屋にわかれています。
 全身を回った血液は、まず右心房に入り三尖弁を通って右心室に行き、肺動脈を通って肺に入ります。肺で酸素を受け取った血液は左心房に入り、僧帽弁を通って左心室へ送られ、大動脈を通って再び全身に酸素をいき渡らせています。
 しかし、心臓の働きが悪くなると正しく酸素を全身に送ることが出来なくなります。
その原因を調べる為に心臓超音波検査があります。

そもそも超音波ってなに??

 わたしたちが聞くことの出来る周波数は20〜2万Hzです。人の耳で聞くことの出来ない、それ以上の周波数のことを超音波と呼んでいます。
 心臓超音波検査では一般に200万Hz〜500万Hzの周波数を使って検査を行っています。
 超音波は体にとって全く無害なものですので、小さい子どもや妊娠されている方でも安心して検査を受けていただけます。

どうやって検査するの??

 左肩を下にして横向きになった状態で、心臓を観察していきます。
検査時間は約20〜30分くらいです。
 食事制限等はありませんので、いつでも検査は可能です。

なにがわかるの??

 超音波が心臓にあたって跳ね返ってきたものが白黒の画像で見えます。
 その画像で、心臓の形や動きを観察し、異常がないかどうかを判断します。
 血液の流れは、色がついた画像を映し出し、血流に異常がないかをカラー画像で見ることが出来ます。

具体的にはどんな病気がわかるの??

 たくさんありますが、虚血性心疾患、弁膜疾患、先天性心疾患について紹介します。
 虚血性心疾患とは、冠動脈の狭窄や閉塞が一過性におこる狭心症、それが持続しておこる心筋梗塞を指します。心筋梗塞を心臓超音波でみると、心臓の壁が正しく動いていないことが観察できます。
 弁膜症は心臓の弁異常により正しく血液を送ることが出来ず、カラー画像で逆流等が認められます。また、弁の石灰化や逸脱等の形態も観察できます。
 先天性心疾患とは、生まれつき心臓の壁に穴があるなどの場合を指します。
代表的な疾患は心房中隔欠損、心室中隔欠損、動脈管開存症、ファロー四徴症、エプスタイン奇形などで、これらも心臓の形や血液の流れなどで観察します。

 心疾患は糖尿病や高血圧、高脂血症などの生活習慣病との関連もありますので日常生活に注意し、気になる症状があるようでしたら主治医の先生にご相談下さい。

参考文献  株式会社アプライ 血管造影
日本医師会 心エコーのABC

文責  草川 千恵美


 
鈴鹿回生病院 臨床検査課

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