最近、ニュースでも医薬品供給不足の問題について取り上げられるようになってきました。
いったい医薬品の供給についてどのようなことが起きているのでしょうか?
医薬品がどのように私たちの手元へ届けられるかご存知ですか?医薬品の供給は、医薬品を製造する「製薬会社」、製薬会社から医療機関へ届ける「卸売業者」、患者さんに薬を提供する「医療機関」から成り立っています。医療機関が卸に薬を発注することで、卸売業者は製薬会社に発注をします(図)。
図 医薬品供給の流れ
新型コロナウイルス感染症の流行による解熱鎮痛剤(カロナール🄬)や咳止めの需要の増加、2020年12月に発生した「小林化工」を始めとした製薬会社の不祥事など、様々な原因で出荷停止・出荷調整となっています。2024年1月の日本製薬団体連合会が行った「医薬品供給にかかる調査」では、このような薬が約4600品目あるといわれています。
連日、各医療機関の薬剤師は「薬が納品されてこない!どうしよう!」と頭を悩ませています。来院(来局)される患者さんが次に来られるまでになんとか納品できるように手配したり、別の製薬会社の同成分の薬の発注を試みたりとできる限りの対応をしています。それでも用意が難しい場合は患者さんの了承を得たうえで、処方医に処方日数の短縮や効果の似ている他の薬への変更の相談をしています。なにより患者さんが安心して服用を継続できるよう丁寧な説明を心がけています。
①かかりつけの薬局で調剤してもらう
出荷調整が続いている今、医療機関の実績に見合った配分でしか納品されません。いつもと違う薬局に行っても用意ができない可能性があります。
②残薬があれば持参する
お薬が簡単に手に入りにくい状況になっています。ご自宅に飲み忘れて余ってしまっているお薬があれば、受診時に持参し、ぜひ医師や薬剤師に相談してください。
参考資料:アスヤクLABOホームページ
-筆者プロフィール- 薬剤師:出口 奈緒美 薬剤管理課・主任。注射室責任者。医薬品の発注・在庫管理の業務なども担当。 |
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※泌尿器科、救急患者の受入れ、紹介状を持参される場合に一部の診療科は
鈴鹿回生病院で診察を行っています。
インフルエンザによる面会制限
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県内におけるインフルエンザ感染が警報
レベルを超えて感染者が拡大しています。
院内での感染を防止するため
令和6年12月27日(金)より
原則面会を禁止とさせていただきます。
インフルエンザ流行の終息まで継続いたし
ますので、ご理解とご協力をお願いいたし
ます。大変ご迷惑をおかけしますが感染対
策にご理解いただき、ご協力の程、宜しく
お願いいたします。
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