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鈴鹿回生病院

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「えっ!2000万円以上給付されるかもしれない!?医薬品副作用被害救済制度について」-くすりと健康情報局vol4

健康ひろば

薬を正しく使ったにもかかわらず、その副作用により入院治療が必要になるほど重篤な健康被害が生じた場合に、医療費や年金などの給付が行われる公的な制度である、「医薬品副作用被害救済制度」をご存じでしょうか?

1:給付の種類と給付額について

救済給付には医療費・医療手当・障害年金・障害児養育年金・遺族年金・遺族一時金・葬祭料の7種類があります。詳しくは、医薬品医療機器総合機構(PMDA)ホームページを参照してください。

2:給付の請求方法について

正しく医薬品を使用したにもかかわらず、重症な副作用が生じ、入院後不幸にして亡くなった場合は、2000万円以上の給付が受けられる可能性があります。この制度を知らずに、請求を行わなければ、当然給付されることはありません。給付の請求は、健康被害を受けたご本人またはそのご遺族が直接、PMDAに対して行う必要があります。

請求までの流れ

         (https://www.pmda.go.jp/kenkouhigai_camp/general01.html

3:給付された例(医薬品・医療機器等安全性情報 No.328、405)

<事例1

てんかんのためカルバマゼピン錠を服用後、薬剤性過敏症症候群を生じ、約1ヶ月間の入院加療を行った。医療費及び医療手当が支給された。

<事例2

バルプロ酸ナトリウム錠を服用後、劇症肝炎を生じ、死亡に至った。医療費、医療手当、遺族一時金及び葬祭料が支給された。

<事例3> 

イブA錠を服用後、多形紅斑型薬疹を生じて入院加療を行い、医療費・医療手当が支給された。

もちろん、すべての医薬品や副作用が給付対象になるわけではありません。原則的には、医師の指示や、医薬品等の容器、あるいは添付文書に記載されている用法用量、使用上の注意に従わなかった場合は、給付対象にはなりません。また、請求期限が設けられている救済給付もあるので注意してください。正しく医薬品を使用したにもかかわらず、重い副作用が起こった際は、救済制度相談窓口である
0120-149-931もしくは、各医療機関までご相談ください。

 -筆者プロフィール-
 薬剤師:青 孝明

 薬剤管理課・課長代理。院内の医薬品の安全管理や、がん薬物療法業務に従事。資格は、がん薬物療法認定薬剤師、日本病院薬剤師会 病院薬学認定薬剤師、ファイナンシャルプランナー3級。

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