病気の発症や受傷などにより、何らかの障害をもった患者さんに対し、①失われた機能の回復
、②残存する能力を最大限に引き出す、③家庭復帰や社会復帰できるよう援助する、ことを目的
に医師の指示の下で、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士といった専門職がリハビリテーショ
ンサービスを提供する部門です。
当院のリハビリテーションの対象は、主に急性期における運動器疾患、脳血管疾患、呼吸器疾
患、廃用症候群、がんのリハビリテーションなどです。スタッフはリハビリテーション専門医1
名、理学療法士(PT)17名、作業療法士(OT)13名、言語聴覚士(ST)3名、健康運動指
導士4名、助手2名、合計39名が勤務しております。
当課では脳血管疾患、運動器疾患、スポーツ障害、呼吸器疾患、がんのリハビリ、糖尿病など各部門の専門スタッフが、皆様により高度なリハビリテーションサービスをご提供できるよう、勉強会や研修会、学会発表などを通して日々研鑚に努めております。また、県内をはじめ県外からも多くの臨床実習生を受け入れ、地域の基幹的病院として将来のPT・OT・STの育成にも力を入れております。
リハビリテーションの最初の1歩は、身体機能の正確な評価から始まりますが、当課ではサイベックスという県内でも有数の筋力測定装置とコンピューターを用いた正確な筋力評価が可能となり、ウォークウェイというシート式下肢荷重検査装置を用いて、歩行時における時間因子・距離因子をリアルタイムに自動計測することが可能となり、ダートフィッシュというソフトウェアを用いて、高度な映像処理技術と映像分析が可能となり、これらの先進機器の活用は、患者さんにも分かりやすい評価結果のフィードバックを可能にしております。
さらに、当課にはアスレティックトレーナー(AT)の資格を有するスタッフが2人在籍し、ハイレベルなスポーツ選手のスポーツ復帰に向けて、筋力強化メニューの作成、再発予防のためのテーピング指導や、運動に適したコンディション作り、メディカルチェック等、個々のニーズに合わせたプログラムの作成を致しておりますので、先ずはお気軽にご相談ください。
地域の基幹病院として急性期のリハビリテーションを担い、身体に障害を負われた患者さんへの
機能回復と家庭復帰や社会復帰(含スポーツ復帰)を使命とします。またリハビリテーション技
術の研究・開発や情報提供を積極的に行い、治療に還元します。
・誰にでもわかり易い指導を行います
・チーム医療を実践します
・リハビリテーション技術の研究開発に努めます
・リハビリテーションの啓発を行います
・働きがいのある職場環境をつくります
理学療法(Physical Therapy : PT)とは、温熱療法、水治療法、電気療法、光線療法など物理的手段により、痛みや血流の改善、筋肉の緊張をほぐし、関節の動きを良くします。
また、正しい姿勢、治療体操を通じて筋力の回復、バランス能力の改善、関節柔軟性を高め、起きる・座る・立つ・歩くといった基本的動作能力の獲得を目指します。
作業療法(occupational Therapy : OT)とは、心身に障害を持たれた方に対し、身の回りの動作(食事、入浴、更衣、排泄など)の訓練を行い、家庭や社会復帰を目指した働きかけを行います。
当院では、障害の内容や程度に応じた自助具の作製や指導、変形防止や機能回復、安静目的のた
めに、装具療法を用いた日常生活指導を行い、自立支援をサポートします。
言語聴覚療法(Speech-Language-Hearing Therapy : ST)とは、コミュニケーションや食べることなどに問題がある方々の日常をお手伝いし、より良い生活を送ることができるように支援します。話すことや食べることのように、誰もがごく自然に行っていることが、病気や事故、加齢などで不自由になることや、生まれつきの障害で困っている方もいます。当院では特に脳卒中や、事故などによる頭部外傷で認められる失語症・構音障害・嚥下障害・高次脳機能障害の患者さんを中心に支援しております。
高次脳機能障害を持つ方と接した経験が言語聴覚士となるきっかけでした。その方は泣いている時も自分の気持ちを上手く表現することができず、私自身もどのように声をかけてよいかわからず、私はその方のために何もできないことを痛感しました。コミュニケーション障害や高次脳機能障害を持つ方の気持ちを少しでも理解したいと思い、言語聴覚士を目指しました。
病院見学をさせていただいた際に、スタッフ同士の距離が近く、チーム医療を大切にしていると感じました。リハビリスタッフ同士はもちろんですが、他の職種とも頻繁に声をかけあったり挨拶をしたりしている様子を見かけ、私自身、チーム医療はとても大切であると感じていたため鈴鹿回生病院を選びました。
当課の良いところは、相談がしやすいところです。先輩より「わからないことはいつでも聞いてね」と声をかけていただいており、実際に相談をするときもすぐに対応してくださるため、とても心強いです。他療法士の先輩方も知識が豊富で、基本的な業務から専門的な内容まで私の質問にも快く答えてくださるため、大変勉強になっています。
私自身が最も感じていることは、学校で習った知識は今の職場で活かせているということです。
学校で学んだ事をベースに実際の患者様と接するとさらに深く理解できると感じています。私もまだまだ勉強不足ではありますが、少しずつ知識をつけていきたいと思っています。みなさんも勉強はとても大変で、国家試験も緊張すると思いますが、無理をしない程度に一緒にがんばりましょう。
4月から入職し、少しですが任せていただける仕事が増えてきました。それと同時に自分の知識が不足していると感じることも増えてきており、悩むこともあります。そのような中、未熟な私を熱心に指導してくださる先輩方や患者様からの温かい言葉は私の励みになっています。先輩方や患者様へ少しでも恩が返せるように、日々できることを増やして行きたいと思います。
・日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー:2名
・日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士:1名
・3学会合同呼吸療法認定士:1名
・糖尿病療法指導士:1名
・NST専門療法士:1名
・脳血管リハビリテーション料(1)
・運動器リハビリテーション料(1)
・呼吸器リハビリテーション料(1)
・廃用症候群リハビリテーション料(1)
・がん患者リハビリテーション料
・地域包括ケア病棟(2)
役職
部長
主な専攻分野
膝関節外科、肩・肘関節外科、 スポーツ医学、リハビリテーション医学、スポーツ整形外科
所属学会・資格等
日本整形外科学会専門医、日本スポーツ協会公認スポーツドクター、日本医師会健康スポーツ医、日本整形外科学会認定スポーツ医、日本リハビリテーション医学会専門医、日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会関節鏡技術認定医・評議員、義肢装具適合判定医、日本体力医学会東海支部理事、日本臨床スポーツ医学会評議員、日本整形外科スポーツ医学会代議員、日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツ医、東海関節鏡研究会幹事、東海スポーツ傷害研究会幹事、中部日本整形外科災害外科学会評議員、三重県スポーツ協会スポーツ医・科学委員(委員長)、三重県医師会スポーツ医学・健康教育委員、三重大学医学博士、三重大学医学部臨床教授、三重大学教育学部非常勤講師
ひとこと
膝関節では、半月板損傷や靱帯損傷などのスポーツ障害に対する関節鏡視下手術を専門に行っています。肩・肘関節では、反復性肩関節脱臼や肩腱板損傷、投球障害肩、野球肘などのスポーツ障害に対する関節鏡視下手術を専門に行っています。また、当院スポーツ医学センターではメディカルチェックや体力測定などを通じて、スポーツ選手のサポートも行っています。
診療科・部門
診療時間のご案内
平日午前診/9:00〜12:00
午後診/14:00〜17:00
休診日土・日・祝日
※泌尿器科、救急患者の受入れ、紹介状を持参される場合に一部の診療科は
鈴鹿回生病院で診察を行っています。
面会時間のご案内
新型コロナウイルス感染症に対する、
感染防止対策として入院患者さんの
面会を中止しておりましたが、
制限のもと面会を再開いたします。
引き続き、院内感染防止のため
ご理解ご協力をお願い申し上げます。
詳細はこちらからご確認ください。